お稽古のブログ記事

お稽古(ムラゴンブログ全体)
  • 杵徳会のホームページが復旧しました٩(๑´3`๑)۶

    もう30年ほど昔、長唄界で一番最初にホームページを開設したのが、当杵徳会家元・杵屋徳衛でした。 ところがここ数年、時代と共にインターネット界も変遷目まぐるしく、対応しきれぬまま、昨年、キネトクドットコムのアドレスが奪われ(時代劇っぽい!!)、広報対策という点で、窮地に陥っておりました。 この度、嬉... 続きをみる

  • 邦楽と洋楽の違い(大まかに其の1)

    https://nagauta-shamisen.hatenablog.com/entry/2026/01/21/104610

    nice! 1
  • しもきた三味線プレイス

     コロナ禍も3年越しとなりました。  7月の歌舞伎座が公演中止とは…お見舞い申し上げます。  平成の歌舞伎座では、7月というと、先代澤瀉屋の独壇場(どくだんじょう)でありました。  澤瀉屋の芝居という家業に対する気高い精神性…お客様に対するサービス精神には、贔屓でない者... 続きをみる

  • 那須野(三国妖狐物語 下の巻)

     那須野の殺生石(子どもの頃から“さっしょうせき”と呼ぶと思い込んでおりました)が、なんと先日、真っ二つに割れたという。  怖いことに、下野新聞の写真から伺うに、何ものかを内在させていたかの如く、石の中は空洞であった。  偶々、そのニュースを聞いたのが、昨夕刻、お弟子さんの... 続きをみる

  • 檸檬可愛や

       この春、中学校に進学予定だったお弟子さんから、晴れて入学式が執り行われたとのお話を伺ったのがもう先々週のこと。 (本当によかったです。照る日、曇る日、さまざまあれど、心が晴れやかなら万事OK、というものです)  止まっていた時間が動き出し、旧暦令和二年閏四月も昨日晦日。  雨もよいの朝、今日... 続きをみる

  • 空 うそ吹いて

      ほー……ほー……ほぉぉ……  という野鳥の啼き声で目が覚めたのが、令和2年4月29日、昭和でいえば天皇誕生日の朝だった。  おお、こ、これは………!!   ほーほけきょ... 続きをみる

  • 鉢木

     遠隔稽古の流行がここへきて始まっているらしい。  早くも、うちの孫は200メートルで学校の授業を受けているんじゃよ…という落とし噺までできているとのこと。  わが杵徳会では、昭和のころから遠隔お稽古というシステムがあり、カセットテープの音のやり取りで、お稽古に来られない方のフォロー... 続きをみる

  • 庵梅(いおり の うめ)

     横浜能楽堂で、大蔵流の狂言「庵梅(いおりのうめ)」を観たのは、もう先々月の1月13日のことである。  この狂言には太郎冠者は出てこない。全編、女性を表すビナンカヅラというお約束の、白い布を頭から巻いて、端をツインテール様に両サイドに垂らした、登場人物すべてが女性という、珍しい狂言である(もちろん... 続きをみる

  • これを上げましては 明日より何の手業なし

     この度の騒動で、都民フェスティバル邦楽大会、第1部の子ども部門が中止になってしまった。  長唄協会会員の小・中学生のお弟子さんで「末広がり」を演奏する予定で、当方からも来年度から中学校に進級するN君が、小学生最後の学年に、日頃のお稽古の成果を発表しようと楽しみにしていた催しであった。  長唄「末... 続きをみる

  • ヒトの ナサケの サカヅキ

     先週の唄稽古のとき、マイ譜本が手元になかったので、稽古に使ったことがない唄本を取り出してみた。  20世紀のうちに、大正生れの姉弟子から、頂戴したものである。  和綴じで、日常使いするには憚られる美しさだったので、本棚に仕舞ってあったものだ。  装丁や、文字の美しさを時折出して眺めるぐらいだった... 続きをみる

  • 長唄の美学

     この春のとある演奏会で、お客様から「幕を下げるタイミングが早すぎるのではないか?」とのご意見を頂戴いたしました。  それは、現行の演奏会での傾向を薄々感じているものからすると、ついにここにも来たか、という…頻繁化する外国船の到来に、どうしたものかと考えているうち天保末年に開国勧告が... 続きをみる

  • しみじみの研究:序

     2017年到来。平成二十九年とかや。  街にお正月気分が無い。クリスマスの電飾で力尽きたのか、注連飾りや松、繭玉の装飾が見当たらない。日本人たるもの、正月をニューイヤーではなく、正月として祝わずしてどうする。  お正月の街を彩る、そこはかとない邦楽の調べも、ついぞ聞かなくなって久しい。  新年早... 続きをみる

  • しみじみの研究に至る試作

     携帯するコンピュータが普及し、DTMのチャカチャカした音が巷にあふれております。  アナログな音に囲まれて育ったものにはどうも落ち着かない。  21世紀の二宮金次郎、いや、死んでもスマホを離しませんでした…な木口小平でしょうか、周りの迷惑も顧みず自己チュー(これももはや死語ですね、... 続きをみる

  • 菅公

     常々、身辺整理をしたいと思っていた。  コンセントを抜くと消えてしまう媒体をどうしても信用できず、記憶すべきものは紙に記されているものに限る、という観念から抜けきれない。だからどうしても書類に埋もれてしまう。  世間に流通している出版物の類いは、自分で持たなくても図書館にあるから安心である&he... 続きをみる

  • それは蜘蛛拍子舞から始まった。

     “とうらぶ”とは何ぞや……??  と、しばらく前から気になっていたのですが、先ほど検索してやっと分かりました。  これまた、遅かりし由良之助。  しかし、古今の大和の国における若い女子というものは、時代を問わず日本刀の銘柄に憧れるものである、と... 続きをみる

  • 回文、そして判じ物。

     子どもというのは追いつめられると、真剣な思いつきを言ってしまうものである。  小学校の国語のテストだった。漢字の部首を答えなさい、というよくある設問。  「殺」…「るまた」の、つくりで分類することは皆さんご存じでしょう。  その時の私は知らなかったので、さて、困った。かといって試験... 続きをみる

  • 魁(さきがけ)

     百花に先駆けて、梅は寒中につぼみをほころばせる。  それがため、梅は「花の兄」と呼ばれる。    そして世を謳歌して咲き誇った花々が、散っていったそのあとに、菊は花開く。  ゆえに、菊は「花の弟」といわれる。  長唄に「君が代松竹梅」という佳曲がある。  梅をうたった曲というと、まず長唄では「梅... 続きをみる

  • ダイナマイツ浦島

     中学生のときの芥川龍之介「邪宗門」、長じて谷崎翁「乱菊物語」を、あぁ、これからどうなるのだろう…!!と、激しく胸躍らせてページをめくって、「未完」という活字が、目に飛び込んできたときの、あのたとえようもない、中途半端な虚脱感。  生きている限り「つづき」は「つづき」であり得るが、物... 続きをみる

  • 4本半

     前回にひき続き、キュウリの話です。…ではなくて、まじめに、音楽のお話を少々。  以前、若手ホープで売れっ子で美声で男前と、何拍子もそろった唄方の先生とご一緒させていただいた演奏会でのこと。タテ唄のイケメンの先生に、私は「何本にいたしましょうか?」と訊ねた。  三味線の調子を合わせる... 続きをみる

  • 霜夜の月

     西條八十が幻想した、峠から落とした麦わら帽子が露に濡れて、コオロギがその陰でちろちろと鳴いていた季節も過ぎ、秋の虫はことごとく息絶えて、地上が白い大気に覆われるころ。  「砧打つ」という言葉をご存じだろうか。  東京都世田谷区砧に住んでいた学生時代の友人は、近所の横溝正史のお孫さんと幼馴染だった... 続きをみる

  • 綱館の段

     朝、稽古場へ向かう。  すでに陽は高く、吹く風は熱をはらみ、日差しは苛烈さを増している。  背中といい脚元といい、身体を灼く陽があまりにもジリジリと暑いので、つい「♪九夏三伏の暑き日は…」と、口ずさんでしまう。長唄『綱館(つなやかた)』の一節である。  源頼光の四天王の一人、渡辺の... 続きをみる

  • 666

     「六歳の六月六日にお稽古を始めると上手になる」と、よく言う。  一歩間違えば『オーメン』だ。あぶない、危ない。  これが、私には不思議だった。その6月6日は、新暦でなのか、旧暦でなのか。  新暦だとすると、こんなに土砂降りのしとしとした梅雨のさなかに、稽古を始めてうまくいくものなのか&helli... 続きをみる

  • 詰めなきゃ!

     ……シュート!  しかし敵もさる者、ゴールキーパーのブロックに阻まれ、あえなくボールはペナルティエリアをころころ転がっていく…二の矢を放て! …しかし、あぁ、ボールの周りは、ディフェンダーばかりで、寄せ手の選手はシュートした本人しかいない。... 続きをみる

  • 菖蒲浴衣(あやめゆかた)

     今日は待ちに待った五月五日、端午の節句である。もちろんお稽古カレンダー時間で、陰暦でのことである。  …それにつけても、やっぱり…!!日本の風土は月の暦だよね~~と思う。いくら異常気象だ、温暖化だ、気候分布の移行期だ、といわれても、みなさん! 身の周りに、花菖蒲の、す... 続きをみる

  • 口三味線と調子合わせ

     6月6日付の記事を書き直したら、流れで口三味線に話が至ってしまった。  それで思い出したのだが、先日、独眼竜…いや違った、独学で三味線をやっていたのだが、我流でとうとう行き詰まってしまった、という方がいらして、基本からきっちりやり直したい、ということなのだった。その方は、手ほどきは... 続きをみる

  • 日本三大仇討①

     五月二十八日ごろに降る雨を「虎が雨」という…といっても旧暦の五月廿八日なので、本来の季節は梅雨の最中。もっと空が悲しい感じに曇っていて、どんよりした雲が低く垂れこめている。  虎が雨の「虎」は、タイガーマスクでも、柴又の寅さんでも、金語楼のおトラさんでもなく、大磯の虎御前という遊女... 続きをみる

  • 六段

     「六段」といっても、将棋の棋士先生のお話ではない。「六段の調べ」。筝曲である。  作曲したのは八橋検校。この八橋検校が72歳で亡くなった1685年の同じ年、ヨーロッパではバッハとヘンデルが誕生している。作曲家として誕生したのではなくて、赤子としてこの世に生を享けた年である。…えへん... 続きをみる

  • うなる風(続・近江八景)

     よく知っているはずのものを、改めてしみじみよくよく見てみると、急に今まで思いもしなかったことに気づく。  いつもは稽古場で話して説明していたことを、こうして文章に変えて説明してみたら、おや?と、立ち止まって、顎に指を当てて考え直すことが出てきた。  近江八景のなかで、今まで仲間はずれの音の風景に... 続きをみる

  • 音の風景

     今も存続しているだろうか。昭和の終わりごろよく聴いていたNHK・FMの「音のある風景」という番組が好きだった。記憶だけで書いているので間違っていたらごめんなさい。  …踏切のカンカンという鉦の音、通り過ぎていく列車の風音、連結部の軋み、レールの響き。またあるときは、風鈴の音色、物売... 続きをみる

  • 巻軸

     長唄には指揮者がいないのに、なんでぴしっと合って演奏できるんでしょうか?という質問がよくある。  雛壇の正面、中心を境に上手に三味線、下手に唄。中心の三味線がタテ三味線、お隣がタテ唄。このタテ三味線が、オーケストラでいうところの指揮者とコンサートマスターを足したような役割を担っている。  タテか... 続きをみる

  • 時雨西行

     山頭火の「うしろ姿の時雨ていくか」は、雲水の峻厳な果てしない旅程を感じさせて、時雨どきの寒々とした季節感がしみじみと偲ばれるけれども、同じ雲水の西行法師をモチーフにした長唄『時雨西行』は、その曲調の優美さもあるのか、なぜだか、花散る宵のイメージがある。  昔、玉三郎が、歌舞伎座で勤めたときに、桜... 続きをみる

  • 勧進帳

     太陽暦の暦だと、どうも長唄の歌詞の説明をしづらいので、太陰太陽暦の暦を取り寄せて使っている。  明治5年に日本の暦は太陽暦に変わってしまったから、どう考えたって、和歌や俳諧、古典文学の季節感がしっくりくる日本人というのは、だいぶ前にいなくなってしまっているわけで、実際に旧暦の暦が手近にあると、想... 続きをみる

  • my楽器

     何か一つ、自分が奏でることのできる楽器を持ちたい…というのは、万人が抱く夢ではないだろうか。  思えば、私は音楽がとても好きだったが、学校で習う音楽の授業は得意ではなかった。  幼稚園の時オルガンを習わされていたが、幼い私にはどうしても、あのフガフガ鳴るアヒルの啼き声のような音が好... 続きをみる

  • 秋の色種

     夏の終わりから晩秋にかけて鳴く、虫の音を聞きながら眠りに入るのが、たとえようもなく好きだ。熱かった昼の日差しに痛めつけられた身体を、湿気を含んだ夜のとばりが降りた寝床に、虫たちの柔らかくやさしい声に包まれて横たえるのは、なんとまあ、愛おしく、心やすらぐひと時であろうか。  長唄には、そんな秋の虫... 続きをみる

  • 八千代獅子

     箏と三味線と、両方演奏なさる方も多いが、楽器に対する志向性は、はっきり分かれるような気がする。私は箏の音色も好きだが、13本も絃がある楽器なんて、とてもとても使いこなせそうにない。…3本の糸でどんな音でも出せる、単純ながら無限の掛け算の魅力がある。それが三味線のいいところ~♪で、い... 続きをみる

  • 京の四季

     曲名からして、お稽古のモチベーションが格段に上がる曲、というのがある。  タイトルに「京」の一文字が入っただけで、関八州の女子はなぜだかウキウキしてしまう。吾妻女に根深い京女コンプレックスがあるのかどうかはさておき、京都のモノって、紅葉一つにしろ、すべてが細かくて丸っぽくてカワイイのである。  ... 続きをみる

  • 松の緑

     長唄のお稽古を始めて、最初に習う曲が「松の緑」というのは、昔はよくあったスタイルだった。  しかし、この曲、初心者にはちょっと難しい。短いのと、ごくすっきりとした品の良い感じの曲調から手ほどき向きとされたのかもしれないが、前弾き(唄が入る前の三味線だけの部分。イントロのようなもの)以降のメロディ... 続きをみる