折々の情景のブログ記事

折々の情景(ムラゴンブログ全体)
  • 旧暦八月四日

    久々の晴天を仰げば、これはまた見事な鱗雲。

  • 土用の間日

    暑中お見舞い申し上げます

  • トリプル・スタンダード

    新暦2026年1月1日に新年を祝い、節分のちの立春に新春を寿ぎ…そして本日、旧暦(月暦)令和八年正月朔日。おめでとうございます。 空模様は余り朗々たるものでなかったので、去る2月2日の朝焼けの富士を皆さまに…

  • 残月と富士と…

    https://nagauta-shamisen.hatenablog.com/entry/2026/01/09/094841

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  • 旧暦十月も過ぎゆき…

    令和七年月暦神無月は慌しく過ぎ… 新暦12月20日(土)は月暦十一月朔日でした。 霜月の訪れに愉快な心地し乍ら、久しぶりの井の頭公園、冬枯れの池の畔りに佇む…

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  • 新生Ⅱ

    昨晩のうちに新暦のカレンダーを捲りました、明けて9月1日。 6時半頃目が覚めて、さて今朝は多少は清々しくなって来ただろうかと外を眺めましたら、以前はよく見掛けた揚羽蝶の後ろ影が、朝日に映えて鳥避け網に。 遡ること十日程前の8月23日に、蛹化の為行方知れずになっていた緑児と思われます。 驚かしてはい... 続きをみる

  • 最後の一果

    二株あるビアフランカ種のうち、一本に初めて実がなりました。 レモンと呼ぶよりも、枝の掌(たなごころ)の上で桃のような形に実り、見るたびお釈迦様を思い出す極楽浄土な景色が展開し、ベランダの一角で独自な世界を醸し出していました。 まだ完熟していない様子なのですが、葉っぱに新しい食客が訪れるに及び、レモ... 続きをみる

  • レモンの花咲く頃

    檸檬の木に、実と花が同時に生っている写真を見掛けた。 そのような状態の樹とは果たして実際に存在するものなのだろうか…と漠然とした憧れを抱いていたのだが、実の熟すのを待っていたら、4月の末に花が咲いてしまった。 とても佳い匂いで、毎朝水を上げるたび、我がベランダは至福に包まれる。 遂に... 続きをみる

  • すずらん

    天気晴朗にして浪高し… 朝から強風にて、ベランダの鳥よけ網がレモン樹の新芽に当たり、気を揉む。 片隅を見遣ると、令和元年に求め、千松・鶴千代と名付けられるも出世魚の如く名を変え、細々と命脈を保ってきた一群れの鈴蘭が、今季も先駆けの1ベルを鳴らしていた。 何かと憂き世、久方ぶりの消息に... 続きをみる

  • 放チョウ大作戦

     これはいかん…  羽化二日目、お食事の支度もどうにか調って、気がつけば彼の者は、気ままに当家の居住空間を飛び廻り、什器のあちこちに安らい、すっかり居続けの態であった。  指をひょいと脚先に出すと、私の手に移ってくるほどに慣れてきたのだ。  これでは手乗り文鳥ならぬ手乗り鳳蝶ではなか... 続きをみる

  • 落ち葉

    今朝がた、柿の葉鮨にできそうな立派な落ち葉が三枚。 大きさ比較に柿の種を置くのが本筋であろう…と思いましたが、生憎、手元不如意につき、胡桃(クルミ)とアーモンドを添えてみました。 葉っぱが全部落ちたら、棒杭のようになってしまうのかなぁ…と柿の苗の行く末を案じておりました... 続きをみる

  • 最後の紅

    さて、当方のささやかな庭には、レモンの鉢植ばかり12本(全てアゲハチョウの食用)、それに付随する実生の檸檬苗数鉢、八朔、甘夏、2年目の柿…など、植木ばかりなのですが、 今年は羽化不全のアゲハチョウ対策として…人工受餌も可哀想だし此方も切ない思いを致しますので、香華の意味... 続きをみる

  • お暑うございます

    暑さに耐えかねトホンとしてベランダに出でてみれば、ひらひらひら…と舞い遊ぶ蝶が一匹。 我が庵に寄宿なされしアゲハチョウが、母蝶となって再来した模様。 暫くの間、旧居を懐かしみ一頻りパタパタとベランダを游弋しておりました。 今日は立秋。 一昨夕から秋の虫の音も聴こえて、季節の移ろいは早... 続きをみる

  • with a little bit of luck!(運よき男の話)

    彼は運のよい奴なのです。 それは土曜日の朝のこと、ずいぶんと黒くなって羽化も間もないと思われるベランダの蛹を訪うこと幾たびか…9時半を回り10時近くなって、再々ながらふと見ると、黒い頭がムクムクと殻を抜け出すところでした。 すわ、撮影を…と室内に戻りおっ取りスマフォを手... 続きをみる

  • 深夜の胡蝶

    …時計を眺めると12時37分、珍しくとても理想的な時間に就寝できそうだなぁ…と居間のあれこれを片付けていたところ、ハタハタハタ…と中空を羽ばたくものがいる。 おやまぁ…と音の在処を探すと、 アゲハチョウが1頭、天井近くに積んである乱れ箱に止ま... 続きをみる

  • newborn!

    令和6年の春は、年々気の早くなるソメイヨシノ殿が思い掛けない茶目っ気を発揮して、大方の予想の裏をかき、4月に入ってからの開花となった。 なんと何年ぶりの新学期、新年度での桜でありましょうか…と、門出を祝うに常になく嬉しい心持ちがして、8日月曜日は薄曇りの花見に出掛けたが、次の日の火曜... 続きをみる

  • 梅花、照星に似たり

    一日、一日と過ごしているうちに、年が改まってしまった。 2024年2月10日は、月暦の令和六年正月朔日、元日であった。 新暦の年末、常に懸案事項であった稽古場の模様替えに着手し、蔵書の整理に手を伸ばして以来、旧暦の新年を迎える今日に至っても、いまだ志し成らず、作業進行中なのである。 中学校への三味... 続きをみる

  • 野辺は緑

    この一週間は諸事につき、写真を撮る心のゆとりとてなかった。 越冬さなぎのほぼ総てが、透明な抜け殻となり、ベランダのそこかしこに残されている。 やっと環境整理ができる…と安堵に伴う若干の寂寥感が…しかし、責務を果たして空に同じく晴れ晴れとする。 昨年収穫したレモンの種から... 続きをみる

  • けさの昆虫

    オードミュゲの爽やかな匂いに誘われ、羽化したばかりなのか、名も知らぬ蠅とおぼしき昆虫が一匹。 スズランには毒が有るらしいけれど、大丈夫でしょうか…

  • 檸檬樹の下にて

     二月も末から、日中は20℃を超える日があったりして、思い思いの場所で越冬しているサナギたちの動向が気懸りで、植木の手入れをするつもりで枯葉を捥いでいる手がうっかり羽化した蝶の翅を摘まんでしまった夢を見た。  こう気候がよいと木の芽も莟も…蛹虫だって気が早い。  檸檬の摘果をどうした... 続きをみる

  • 居待ち

    枝ばかりの木立に吹く風も、春の気配を見せて嬉しい、このところの空の色。 西に昨晩からの居待ち月が、顔を残しておりました。 旧暦睦月十八日の月が地平に傾きつつある、立春を過ぎた木曜日の朝。 おはようございます。

  • 空にバロンの…

     21世紀の小、中学生は、まだエンドウ豆…いや、朝顔やヘチマを育てたりするのだろうか…と起き抜けの頭に、教育問題や自由研究のことがふと過(よぎ)りまして…おおそうだ、一時間ずつ遅くなってゆく月の退勤時間に間に合っただろうか、と、西の空を眺めてみましたら、 ... 続きをみる

  • 寒月

    おはようございます。 朝、西の空に残った満月。 別名コールドムーンとかや。 2022年最後の満月だそうですが、太陰太陽暦では霜月十五夜の月。 令和四年十一月十五日の月でしたので、 忠臣蔵の暦日で義士祭を愉しみたい方は、まだまだ、宵の口。 極月十四日は、2023年1月5日(木)ですので、 少々お待ち... 続きをみる

  • 波はみどり

     一昨日より初伏に入りて蒸す。海の日なり。  旧友のご実家よりの賜りものの八朔の、最後の一つを食せし折り、ふと、種を蒔いてみむとす。  ふた月ほどがそのままに過ぎ、やはり無理かと忘れたころ発芽し、双葉が三段目ほどに出ずる。  ユリ科の雑草の一種と思われるひと本の植物の間近に生え、先に生ふるものは立... 続きをみる

  • さなぎの行く末

     たんぱく質が熱によって破壊される温度は42℃だとか。  東京都内は猛暑で40℃以上の日々が観測されるようになりました。  自然淘汰の荒波に揉まれつつ、ようやくサナギまで育ったアゲハチョウの幼生が、寄生されたわけでもないのに羽化せぬ現象が間々あり、心を痛めております。  公園の再開発など、都市部の... 続きをみる

  • 罠~トラップのある家

    2022年7月1日 6:45  ベランダの片隅で無事に羽化し、大空へ飛び立つものがあれば、また、支障ありて一隅を仮りの寓とするものあり。  酷暑はただ自然のままでありたいとするものから多くのものを奪う。  炎熱の床に彼の体から剥がれた翅の一部が残り、本体を恋しがるのか、しきりと蠢くを恐る恐る眺めて... 続きをみる

  • キヘンのひと、リターンズ。

    2022年6月30日  節電に協力するために、午前中に出掛ける。  最寄り駅までの吉祥寺通りは、どうした方針か何年か前、立派な欅の街路樹の枝を払って、棒状の木立に直接、葉っぱが枝葉末節的に芽吹いた小枝が申し訳程度についているばかりで、日陰もなく涼しくもなく、炎天下にさらされた、これまた炎熱地獄に拍... 続きをみる

  • マカオン・ノワールの4時間

     〽木陰にしばし やすらひぬ…  胡蝶に心和らぐのは荒獅子ばかりではなく、人間とても同じこと。  二頭を間近に見て、クロアゲハが羽化して青空に飛び立つまで、ほぼ4時間を要するらしいことが分かりました。  普通の黄地に黒のアゲハチョウは2時間程度だったように記憶しておりましたから、これ... 続きをみる

  • 曜変

     仲夏の胡蝶の夢を見てしより、ここ数日、早朝五時に目が覚めてしまいます。  鯨組とは別に、一人残ったレモンアゲハの緑くんもそろそろ旅立つ風情。  昼ごろ様子を窺うと、埴生の宿たるレモンの植木鉢から転がり落ち、テーブルの三隅をうろうろしておりました。  そいえばユーレカ種を乗せたこっちの植木台は配置... 続きをみる

  • 柚子坊に…

      柚子坊(ゆずぼう)に     干場とられて    もらい竿          武蔵の十久女  そして、二日目の朝の様子。  これより第二の物干し場を求めて、ベランダは俄かの模様替え、可哀想にコシロガネグモは、竿改変による幾度目かの宿替えの憂き目を見ることになるのですが、それはまた、のちの話&h... 続きをみる

  • 居ぬようで ゐるようで

    三日見ぬ間のレモンの葉っぱかな。 越冬サナギが飛び立った後の、空の巣症候群を埋めるかの如く、同日気早なクモが姿を顕し… 実を言えばやっと生き物からの束縛を逃れて清々していたところでもあったのですが、恐ろしい現代社会の闘争の巷の噂話から暫し、心慰められるのも事実。 葉陰に幼虫と思われる... 続きをみる

  • 卯月十八日

    卯月八日はとうに過ぎ、 稽古帰りの居待ち月。 待っていたとは有難い。 月暦、令和四年四月十八日 四つ亥の刻、東の空に。

  • 待っていたお嬢~青空のソーシャルディスタンス

     三月の月ずえに突然暖かい日和が訪れ、慌しく前年度中に卒業していった揚羽蝶のゆくえを案じていた、春疾風に凍える新年度早々も、四月馬鹿、旧暦上巳、花まつり、ことごとくが朧夜のうちに過ぎ…  ベランダの先に初夏が立っていた。  しきりと囀る鶯が闇夜を押し開き、早朝六時にそっと居残り組を覗... 続きをみる

  • 鶯はYABUにいる

     気持ちよく晴れた月曜日の朝、気の早いお拾いが旅支度をしているとは露とも知らず、東京の桜が満開になったとの報を得た私は自分の目で確かめに行った。  とは言え、実のところ花見時の井の頭公園に足を踏み入れるのは気が進まない。人混みはとにかく苦手である。  早朝で人通りも疎らな吉祥寺通り、折からのホーホ... 続きをみる

  • 春は夢

    2022年3月18日は、令和四年二月十六日で月齢15.4。 満月なのだった。 しかも彼岸の入りである。 花のもとにて春死なむ その如月の望月のころ…と歌った、何という有言実行のお方でありましょう、皆さま御存知よりの西行法師が亡くなったのは、文治六年(1190)二月十六日。 今年と同じ... 続きをみる

  • 武蔵野に降る雪

    月暦令和三年極月四日。 小寒の候。 朝方の鉛色の空から、昼頃より初雪となった。 寒さの余り、家に籠って稽古に励もうとも思ったが、年越しのバタバタで失念していた社会的責務の遂行に赴く。 思い掛けなく様々な憂き世の現象に出会ったので、雪も降っていることだし、久しぶりに公園を突っ切って帰ることにした。 ... 続きをみる

  • まだ初夢は見ない

     おお、そうだ…と暦を捲ったら、今日は師走のお朔日なのだった。  月ごよみ、旧暦のお話です。  コロナ禍も二年越しともなりますと、世の中の不景気さも深刻度を増し、一般庶民の巷には終末観が帳(とばり)を下ろし、21世紀になってここ十年ばかりでしょうか、10月末のハロウィーンが過ぎると、... 続きをみる

  • にほやか

     旧暦長月の朔日来る。  先週末のこと、関東を直撃するかと危ぶまれた台風が逸れて、天然の気まぐれな烈しき気性に障らずに済んだ嬉しさに、つい習い性となった東に向いてる窓を開け~♪ 未だ成虫にならざる様々な生育途上形態のアゲハチョウたちのご機嫌を伺いながら、檸檬樹に水を遣っておりますと…... 続きをみる

  • Time to say goodbye

     “ある日のことでございます。お釈迦様は極楽の蓮池のふちを独りでぶらぶらお歩きになっていらっしゃいました…”  …なんて、お盆だものだから、芥川の蜘蛛の糸の書き出しを思い出し乍ら、何とも云えない好い匂いの、咲き初めたばかりの檸檬の花へお水を上げよ... 続きをみる

  • 君去りしのち

     グレーの梅雨空になじむように今年のアブラゼミが鳴き始めたのは昨日のこと。  昼下りのベランダに出て、悄然とレモンの鉢を眺める。ビッグバンドに憧れて、タップを踏みながらクラリネットを吹く寄席芸人を目指していたのは昭和60年ぐらいのことだったか。  習いに通っていた吉祥寺の丸石楽器も今はもうない。サ... 続きをみる

  • 新生

    なんと嬉しいことでしょう‼️ 瑞々しい青々とした葉を繁らせて、食べてくれる幼虫の一匹も居ないのは何と寂しいことだろう…と、徒(あだ)な緑影を嘆いておりました、昨春からの我が檸檬樹。 果実の育ち具合はどんなものかと、朝からベランダに立ち出でてみますれば、むばたまの… 昨日... 続きをみる

  • 風に吹かれて

     ここ半年というもの、憂鬱の風に吹かれて、日記を書き始めては上げられずに閉じる、という内省の日々を送っていた。  下書きばかりで収拾がつかないのも、パソコンの蓋を重くした。  コロナの魔手に絡め取られるわけにはいかないので、緊急事態宣言中はお稽古を自粛したり、準備していた演奏会が中止になったり&h... 続きをみる

  • 鐘の音、またはコールドムーンと対の銀嶺。

     一年のほぼ半分を冬眠して過ごした令和二年、極月最後の稽古日。  東京脱出を果たし、鎌倉に移住したお弟子さんが、今年は帰省できないので、はじめてお正月を関東で過ごすと言う。  「一人で過ごすのも寂しいんですが、北鎌倉は鎌倉五山のうち四つのお寺があるから、除夜の鐘の聞き分けが出来るそうで、それも愉し... 続きをみる

  • コメット君

     旧暦五月はさて、どんな月になりましょうか…などと言っている間に、皐月も本日、晦日を迎えた。  梅雨の晴れ間にちらりと覗く青い空は、旅情を誘う。罪つくりなやつである。  「なんだか東京だけ罰ゲームみたいになっちゃってるじゃないさ」  「寄席はもう開いているらしいね」  「チドリに座ら... 続きをみる

  • 新芽

    ここ暫く、放ったらかしにしていた鉢の状態を案じていたのですが、さすが、我が家の植木たち、生命力の逞しいこと。 スズランの、瑞々しい新芽が顔を覗かせておりました。 ♪早く芽を出せ 柿の種 出さねば頭をチョン切るぞ… と、脅されるまでもなく、自然は己(おの)が力で、来たるべき時を迎えれば... 続きをみる

  • 風葉記・正

     新暦五月の尚武の勢いを駆ってか、光陰の一矢の恐ろしき事。  今朝初めて気がついたのだが、食糧棚に寝かせていた長葱にネギボウズが生えていた。  しかも既に開花していた。  私はよく植物にトウを立てがちな性分なのだった。(本稿:塔が立つをご参照くださいませ)一昨年も切り取った大根のヘタから花を咲かせ... 続きをみる

  • これまでの風葉記

     トクオウは気が気ではなかった。  今年も賤が家の軒下を彩るべく、忠義な檸檬が馥郁たる五弁の白花を咲かせたというのに、なんということであろう、蝶が来ないのだ。  平成31年の晩春、百花はことごとくが早く開花し、藤でさえ4月中旬には花房を垂らしていたのに、令和元年を迎えた初夏、どういうわけかひらひら... 続きをみる

  • 赤い紅玉とレモン

     我がベランダ栽培の檸檬の樹に、今年も夏みかんのような檸檬が実った。  早く普通のレモンのようにしっぽが尖らないかなぁ…と見守っていたが、やはり丸いままだった。  一年後輩のもう一株の檸檬は、ちゃんとレモンの形をして青い実で年を越し、寒の入りから黄金色に色づいてきたというのに&hel... 続きをみる

  • 鱗雲

     鰯雲、という映画がありましたね。  火曜日の朝、まだ虫は鳴いているだろうか…と心配しながら玄関から外を覗いてみましたら、青い空が広がっておりました。  ♪母より早く朝起きて…という「こいのぼり」の替え歌を思いつきました。思いつきなので季が違います。  さて、今日は旧暦... 続きをみる

  • 夏の庭

     昭和の或る夏の日の庭先で。  空色のバスケットは、必ず携えるお出掛けのお供。  母が握ってくれたオムスビ(たしか銀色のアルミホイル…のようなものに包まれてた)が中に。  動物園や遊園地、父と行く映画館でもぐもぐと…梅が定番だったか。  映画館ではたいてい、東映まんがま... 続きをみる

  • 糸を残して

     平成卅年の桜があまりにも早かったので、鉄道の窓を流れゆく花の群れさえ堪能するいとまもなく、車窓は緑に変わっていた。花房の開き初めたるかぐわしき藤の香も、先週のこととなった。  平成初年ごろからの通勤電車の…都下西域からお濠端を通って東京駅へ至る中央・総武沿線のどこに桜の樹があるのか... 続きをみる

  • 卅日(みそか)に月の出るさと

     せかせかと忙しなく過ごしてしまう時間帯、夕暮れ時にさっぱりとした心持ちで東の空を眺めるひと時の、なんと少ないことか。日出る国の民としては、どうしたって沈みゆく夕陽を眺めてしまいがちですから、雲と見分けがつかぬほどの、光を放つ前の白っぽい半透明な月影が、何の気なしに投げた視界に入ってくると、無防備... 続きをみる

  • 君よ知るや南の国

     芸人の生まれ損ない金を貯め…という句があったかどうかは知りません。  ささやかながら私も、株を、、、何鉢か、(はち?)、、、持っておりまして、三年前からの桜に加えて、今夏は檸檬が加わりました。  秋の深まりに相応して、青い実が色を増し黄金色に輝いてゆきます。  小学生の時、書店で求... 続きをみる

  • ファーロに灯ともる頃

       灯台に灯りが灯るころ…と書いても、不思議とくどく感じないのはなぜでしょう。  (単に私が燈台好きなせい?)   ♪夕日が浦に 秋寂びて 磯辺に寄する とどろ浪  岩に砕けて 裂けて散る 水の行方の 悠々と…(by 坪内逍遥『新曲浦島』) ♪錦繡のとばり 暮れゆく中... 続きをみる

  • 黄昏の芒

     露は尾花、という唄がありますが、暮れつ方の海辺で、穂が出でつつあるススキを見かけました。  これはめずらしい……!  夏の終わりか秋のはじめか、気がつけば薄はたいてい穂が伸びてしまっています。  九月になったらカラオケでセプテンバーソングを歌うのだ…と若... 続きをみる

  • いかにの茶碗

     あるとき私は、大切にし過ぎないように普段使いできて、でもそれなりに愛着のわく、デコラティブではないけど機能的な、かといってそれほど素っ気ないデザインではなく、そして飲みやすいよう碗口が薄手で取っ手の持ち具合もバランスのよくとれた、かつ今でいうコストパフォーマンスのある程度ある、コーヒー茶碗を探し... 続きをみる

  • トウの立たぬ間に。

     ふきのとう、をいただいた。  ご自宅のお庭に生えていた、とおっしゃるのだけれど、毎年時機を逃して、気が付くと育ってしまっているので、今年はまだかまだか、と見張っていたそうなのである。  有難いことである。  さっそく、蕗味噌をこしらえた。  蓋物は、これまた以前頂戴した錦松梅の、空いた陶器である... 続きをみる

  • 雪ぞ、今宵も…

     19年に一度のこと、なのだそうである。  何が…というと、西暦年の元日が、旧暦の師走朔(十二月一日)と同じ日になるのが、なんである。  なんでも、235ヵ月イコール19年という、太陽と月の廻り合わせによるものだそうなのだ。それがなんと、今年がその百年目…じゃなかった1... 続きをみる

  • 春に別れを…

       残る花あり 風吹けば顔をうつ     二十代にとてもとても好きだった荻原井泉水の回顧展に、行くことができた。先月半ばの最終日に。これまた、ふと地震速報を見ようと思ってつけたテレビが、会期終了の三日前に、フェードインざま教えてくれたのだ。  ありがとう、TVKテレビ。震災以降、私の心の支えは戦... 続きをみる

  • 節句働き

     「怠け者の節句働き」という言葉がある。  節句は祀りごとをするので、仕事はお休みするのですが、怠け者は仕事が終わらないから、そんなときに限って働いている、ということですな。  みんなが休んでいるところで立ち働いて、ことさら働き者のようにアッピールしていることもいうのかもしれない。  旧盆のあいだ... 続きをみる