蝶の生態のブログ記事

蝶の生態(ムラゴンブログ全体)
  • スワロウテイルの帰還

    ひらひら飛ぶので、蝶の個体を見極めるのは難しいのですが、卵を産みに自分が育った樹のもとへ里帰りしているのではないか、と感じることがあります。 https://youtube.com/shorts/SQaRs6j6pLM?si=BtVvBTx-Mh9FToBg かの万葉歌人の“&hell... 続きをみる

  • おでこ水先案内

    当家の食客に、2日ほど居続けて中々出立しない者がいた。 御膳係としては、卵の頃より孵化を待ち、レモンや甘夏の葉っぱを調製しながら複数回の脱皮を見守り、蛹ともなれば羽化を愉しみに手塩にかけて(? 放任主義ですが…)育てたアゲハチョウである。 居続けの彼は、この8月初旬に、根来塗りの踏み... 続きをみる

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  • 九夏三伏の砌

    蝶々も熱中症になるのでしょうか…いや、これだけ暑いとそうなりましょうね、 立秋の今朝方、羽化した2頭が爽やかに飛び立つ前に、ベランダの植木鉢でひと休みしておりました。 https://nagauta-shamisen.hatenablog.com/entry/2026/08/07/1... 続きをみる

  • 土用の間日

    暑中お見舞い申し上げます

  • 今季初のnewborn!

    2026年4月10日、金曜日の朝。 荒天の風音に驚きながら、植木にお水を…とベランダに立ち出でてみますれば、野菜類を寄せ植えにしたプランターの大根の葉っぱの根方で、何物かがゴニョゴニョと蠢いております。 よくよく見ると、羽化したばかりで翅がフニャフニャのアゲハチョウが何処からか抜け出... 続きをみる

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  • 八朔のハッサク騒動

     月の暦によれば、今日は令和七年八月一日。八朔である。  今年は六月が常と閏と2回あったので、昨年に比べると秋めいているのかも…と思っていたが、やはり酷暑の影響で夏だった。  アゲハチョウが当家のベランダを定宿とするようになりもう8年ほどか、それ以前は昆虫の生態にさほど興味も無かった... 続きをみる

  • 謎の青虫 みどりクン

    本日2025年5月31日は、旧暦ですと令和七年五月五日、何と端午の節句でございます。 朝から雷鳴が轟き不穏な空模様…邪気を払うための菖蒲を軒に吊るしている神社やお宅を見掛けると、此方もあやかれそうで、頼もしい心持ちになります。 さて、越冬サナギの記録に取り掛かれぬまま、春生れの母蝶が... 続きをみる

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  • 放チョウ大作戦

     これはいかん…  羽化二日目、お食事の支度もどうにか調って、気がつけば彼の者は、気ままに当家の居住空間を飛び廻り、什器のあちこちに安らい、すっかり居続けの態であった。  指をひょいと脚先に出すと、私の手に移ってくるほどに慣れてきたのだ。  これでは手乗り文鳥ならぬ手乗り鳳蝶ではなか... 続きをみる

  • ミモザと偽アカシア事件

    蜜源植物、という言葉があるそうなのですね。 日曜日は所用の掛け持ちで、蝶の食糧となるに相応しき品揃えのお花屋さんを閲するいとまもなく、稽古の合間に街なか駅近の生花店にて、留まり易い花托の広いものをと、小菊、ガーベラ、アネモネ、そして…ぉぉ、蜜源植物のアカシアがあるではないか! と、チ... 続きをみる

  • 蝶屋敷、鳴動す。

    西暦2025年3月9日早朝。 迂闊なことに、居間の長椅子の蔭に終齢幼虫が露営(?)していたことを露とも知らず… この一冬を、彼と共に過ごしていたのでした。 越冬サナギは、寒暖ではなく、昼夜の陽光の差によって季節を知り己が羽化する時を測るらしいのですが、よくまぁ、啓蟄を過ぎたとは言え、... 続きをみる

  • 最後の紅

    さて、当方のささやかな庭には、レモンの鉢植ばかり12本(全てアゲハチョウの食用)、それに付随する実生の檸檬苗数鉢、八朔、甘夏、2年目の柿…など、植木ばかりなのですが、 今年は羽化不全のアゲハチョウ対策として…人工受餌も可哀想だし此方も切ない思いを致しますので、香華の意味... 続きをみる

  • 緑になるまで

     昨夏の我がレモンの庭では、青虫に寄生する生物の魔手からの防衛対策が主眼となっていたのですが、酷暑に喘ぐ今年は、新たなる災厄がアゲハチョウたちを襲っていました。  暴風や豪雨から生き延び蛹化したものの、もうすぐ羽化する様子を見せながら、眠りから覚めないサナギが多数発生する状況となったのが令和6年の... 続きをみる

  • お暑うございます

    暑さに耐えかねトホンとしてベランダに出でてみれば、ひらひらひら…と舞い遊ぶ蝶が一匹。 我が庵に寄宿なされしアゲハチョウが、母蝶となって再来した模様。 暫くの間、旧居を懐かしみ一頻りパタパタとベランダを游弋しておりました。 今日は立秋。 一昨夕から秋の虫の音も聴こえて、季節の移ろいは早... 続きをみる

  • 宝珠

    地球は年々苛烈さを増し、今年になって幾たびか訪れる豪雨の嵐。 世界が洗われた翌日は、ことさらに清々しく。 おはようございます。

  • 旧暦五月五日に生まれて…(三つ子の話)

    令和6年6月6日をうっかり遣り過してしまった。 これはホラーファンとしては失態である…と、トクオウは臍を嚙んだ。 (そうじゃないだろ、邦楽家として別な記念日があるでしょ!との𠮟責は扨措き) 決してへこたれない逆境好きな私としては、このところハマっている新作華ドラ「始皇帝 天下統一/... 続きをみる

  • with a little bit of luck!(運よき男の話)

    彼は運のよい奴なのです。 それは土曜日の朝のこと、ずいぶんと黒くなって羽化も間もないと思われるベランダの蛹を訪うこと幾たびか…9時半を回り10時近くなって、再々ながらふと見ると、黒い頭がムクムクと殻を抜け出すところでした。 すわ、撮影を…と室内に戻りおっ取りスマフォを手... 続きをみる

  • ちびと青

    飛べぬ人間でもバタバタする事があって、しみじみと植木の世話をすることも侭ならぬ。 葉陰で羽化を待つものも居るが、気儘な場所で蛹になったものもいる。 彼の出立を見送れればよいのだけれど。

  • レモンの国 国勢調査

    自らの寸法に合う貝殻から貝殻へ宿を替わるヤドカリの如く、枝ぶりの大きい葉もよく繁ったレモンの木に転宅したミドリちゃんは… 三日も経つと、かくも見事に育っておりました。 本人の名誉のために…上記の写真は食後すぐの状態で、普段はもう少しシュッとしていたのです。 気持ちの良い... 続きをみる

  • 転宅

    いつものことだが諸事情あって…ベランダの模様替えの必要に迫られた。 レモンの鉢の向きを換えたら、美しい可愛い蛾が。 拡げた翅にピースマークに似た笑顔があって、気持ちがほぐれた。 黄色いので毒蛾かも…と調べてみたら、シャクガの一種らしいことが判明。 …そうい... 続きをみる

  • 吹く風険し

    5月5日はこどもの日だ! と言うことで、旧Twitter界隈では、昭和の頃の懐かし子どもTV番組の映像がタイムラインを賑わせていた。 旧暦とのダブルスタンダード生活を愉しむ私は、今日はまだ月暦三月廿七日なのだからして、端午の節句とは笑止なり…と、殊更こどもの日らしき話題を呈じようと、... 続きをみる

  • 深夜の胡蝶

    …時計を眺めると12時37分、珍しくとても理想的な時間に就寝できそうだなぁ…と居間のあれこれを片付けていたところ、ハタハタハタ…と中空を羽ばたくものがいる。 おやまぁ…と音の在処を探すと、 アゲハチョウが1頭、天井近くに積んである乱れ箱に止ま... 続きをみる

  • 新蝶往来

     遅く帰宅した月曜日の夜、日中の暖かさが気になって、ベランダをガラス戸越しに透かして見たところ、戸口の際にアゲハチョウがちんまりと鎮座ましましていた。  夜更けに驚かしてもいけないので見なかったことにして、翌火曜日の朝うかがうと、昨晩の姿で翅を立てて寛いでいたが、サッシを開けると、パッと翼を広げた... 続きをみる

  • newborn!

    令和6年の春は、年々気の早くなるソメイヨシノ殿が思い掛けない茶目っ気を発揮して、大方の予想の裏をかき、4月に入ってからの開花となった。 なんと何年ぶりの新学期、新年度での桜でありましょうか…と、門出を祝うに常になく嬉しい心持ちがして、8日月曜日は薄曇りの花見に出掛けたが、次の日の火曜... 続きをみる

  • 飢餓海峡

     アゲハ君たちに人気があるのは嬉しいが、彼らの旺盛な食欲に応じるレモンの葉の生長が追い付かない。  …彼らを飢えさせるわけにはいかないので、レモンの鉢植えばかりがどんどん増える。  幼虫の後ろ頭(?)が可愛く見えるようになったら…あなたも青虫地獄へ真っ逆さまなのです。

  • パラサイト if

     越冬サナギの今季次世代は、6ぴきがレモンの樹上にて蛹化したのだが、6匹が6匹とも寄生されていた。  …これはなんとかせねばなるまい。  薬剤以外でコバチや寄生バエを駆除しなくては、いくら天然自然の儘の養蝶、そして余剰の我がベランダガーデニングとはいえ、哀しみが募る。  そこで園芸店... 続きをみる

  • 通り雨

    今朝方、一昨日羽化した蝶が悪天で雨宿り三日目の朝を、いのどんと共に迎え、出掛けに様子を伺えば、もう一頭が羽化し、 昼過ぎに戻ればもう蛻の殻と思いきや、新たにもう一匹が羽化しており、 昼下りの諸事を済ませてベランダを覗けば、また一羽がふらふらしている、 https://youtube.com/sho... 続きをみる

  • そは誰人の子なるぞや…

    おはようございます。 昨日は清明でした。 今日が入学式の皆さまは、おめでとうございます。 昨晩早く寝てしまい、ふと、何とはなしの胸騒ぎに目が覚めました朝七時半。 スズランの花芽は雨後の筍のよう。 毎日どんどん伸びます。 ふと網戸側に目をやると、アゲハチョウが強風にあおられハタハタしておりました。 ... 続きをみる

  • さなぎの行く末

     たんぱく質が熱によって破壊される温度は42℃だとか。  東京都内は猛暑で40℃以上の日々が観測されるようになりました。  自然淘汰の荒波に揉まれつつ、ようやくサナギまで育ったアゲハチョウの幼生が、寄生されたわけでもないのに羽化せぬ現象が間々あり、心を痛めております。  公園の再開発など、都市部の... 続きをみる

  • 罠~トラップのある家

    2022年7月1日 6:45  ベランダの片隅で無事に羽化し、大空へ飛び立つものがあれば、また、支障ありて一隅を仮りの寓とするものあり。  酷暑はただ自然のままでありたいとするものから多くのものを奪う。  炎熱の床に彼の体から剥がれた翅の一部が残り、本体を恋しがるのか、しきりと蠢くを恐る恐る眺めて... 続きをみる

  • キヘンのひと、リターンズ。

    2022年6月30日  節電に協力するために、午前中に出掛ける。  最寄り駅までの吉祥寺通りは、どうした方針か何年か前、立派な欅の街路樹の枝を払って、棒状の木立に直接、葉っぱが枝葉末節的に芽吹いた小枝が申し訳程度についているばかりで、日陰もなく涼しくもなく、炎天下にさらされた、これまた炎熱地獄に拍... 続きをみる

  • 水無月朔日のdeparture

     そいえば、私が二十歳の頃、愛と青春の旅立ち…という洋画がありまして。  屈折したつもりのオタクっぽい青春を送っていた…つもりの、マイナー擁護派の私としては、恥ずかしくて見に行けないタイトルの映画ではありました。  今、原題は何だったのかと、日記を書くにあたり標題に迷っ... 続きをみる

  • 存在証明

     遅かりし由良之助…  さすがに早暁に起きて三日続けてアゲハの羽化につき合うのは草臥れるもので、さてこそ、当家のクロアゲハは気が利いてござる。  いつの間にやら蛹化して、消息を知らしめて家内を安心させ、また人知れず羽化して去っていったのである…  と、何となくホッとした... 続きをみる

  • マカオン・ノワールの4時間

     〽木陰にしばし やすらひぬ…  胡蝶に心和らぐのは荒獅子ばかりではなく、人間とても同じこと。  二頭を間近に見て、クロアゲハが羽化して青空に飛び立つまで、ほぼ4時間を要するらしいことが分かりました。  普通の黄地に黒のアゲハチョウは2時間程度だったように記憶しておりましたから、これ... 続きをみる

  • まだ宵ながら明けぬるを…(昧爽の攻防)

     よほど外界が恋しかったのでありましょう。  本日の日の出は4時27分。  朝陽とともに微笑む姿を…と思っておりましたが、既に。  夜明け前から殻を破って羽化した模様。  遅参いたしました。  が、スマフォのカメラも限界ながら…見えますか…  強風と撮影者... 続きをみる

  • 曜変

     仲夏の胡蝶の夢を見てしより、ここ数日、早朝五時に目が覚めてしまいます。  鯨組とは別に、一人残ったレモンアゲハの緑くんもそろそろ旅立つ風情。  昼ごろ様子を窺うと、埴生の宿たるレモンの植木鉢から転がり落ち、テーブルの三隅をうろうろしておりました。  そいえばユーレカ種を乗せたこっちの植木台は配置... 続きをみる

  • 佇むひと

     〽ベランダの隙より見れば サッシの下に色殊なるサナギの   今を盛りと見えて候   立ち寄り眺めばやと思ひ候  …夕暮れ時はこのような塩梅でしたが、夜更けて夜目に透かして見れば、墨のように黒くなっておりました。  翌朝、ふと目が覚めましたのが寅の刻。  〽檸檬に戯れ 匂ひに交はる ... 続きをみる

  • 曇天のレモン横丁

    ♪ 葉脈一本 両手に抱いて 罷り出たのも アゲハの食生… 梅雨らしい薄どんよりとしたお天気の朝は、昭和歌謡の替え歌が頭の中を経廻るのが常でして… 旺盛な食欲の幼虫たちを見ていると、現代日本が青春時代だった昭和中期の愉しい雰囲気が思い起こされ、心がなごみます。 4つ目の朝... 続きをみる

  • …そして、三つ目の朝が来た。

     …二つ目の朝は雨でしたが、曇天の今朝は雨が上がっておりました。  さて、早々に余談。  テレビドラマ版『子連れ狼』のテーマ曲は、圧倒的に橋幸夫の第3シリーズが有名ですが、私はバーブ佐竹の「ててご橋」がメチャクチャ好きで、よくくちずさんでおります。水原弘のカムイ外伝「忍びのテーマ」も... 続きをみる

  • 柚子坊に…

      柚子坊(ゆずぼう)に     干場とられて    もらい竿          武蔵の十久女  そして、二日目の朝の様子。  これより第二の物干し場を求めて、ベランダは俄かの模様替え、可哀想にコシロガネグモは、竿改変による幾度目かの宿替えの憂き目を見ることになるのですが、それはまた、のちの話&h... 続きをみる

  • 伽羅当世檸 ベランダ床下

     その疑念がわが胸に頭をもたげたのは、実を言えば先月のことであった。  檸檬の樹に無邪気に寄宿しているのは、どうやら常のアゲハじゃない。  葉の影に隠れた彼の存在を知らなかった或る朝、根方に水を遣ろうとした手が小枝にぶつかって、大きく揺れた。  突然、カーマインレッドの筋がひらひらっと閃いたのだ。... 続きをみる

  • 11人いる?

     五人囃子どころか、地謡座ができるのではないか、と気がついたのがこの木曜日、6月2日の朝のことで、緑の葉海に晦まされ厳密に数えたことも無かったのだが、あれれ、何となくここらへんが薄くなってきたような…と、彼らの旺盛な食欲に応えるべく気前よくその身を投げ出す緑の黒髪ならぬ檸檬樹の茂みを... 続きをみる

  • 雨やどり

     居残り組の"いのどん"が羽化したのは、雨の日の月曜日、未だ1970年代を棄てられない庵主は決まってカーペンターズの歌を口ずさむ。   空く蛹 残るサナギも開くサナギ  花鳥風月に思い致せば、誰でもが俳人だったり歌人だったり。  オリジナリティが生じるほど修業をしていない日曜歌... 続きをみる

  • たそ、かれ…

    黄昏時に至るにはまだ早きこと十時間余り。 急速なる初夏の陽を浴びる、檸檬樹見舞いをせむ…とお水を遣り、さて、今日も稽古に勤しまねばと、明るきベランダより室内を振り返ったときのことでございます。 ガラス戸と網戸の隙間で、ごにょごにょアタフタと蠢く、見慣れた模様の虫が一匹。 はぁあ?? ... 続きをみる

  • 待っていたお嬢~青空のソーシャルディスタンス

     三月の月ずえに突然暖かい日和が訪れ、慌しく前年度中に卒業していった揚羽蝶のゆくえを案じていた、春疾風に凍える新年度早々も、四月馬鹿、旧暦上巳、花まつり、ことごとくが朧夜のうちに過ぎ…  ベランダの先に初夏が立っていた。  しきりと囀る鶯が闇夜を押し開き、早朝六時にそっと居残り組を覗... 続きをみる

  • 檸檬ちゃんはおこりん坊

     残された、名前は未だ無い三頭の越冬サナギの様子が気になります。  ベランダの三株の檸檬樹のうち、今年は背の低いユーレカ種の枝に、家紋に例えれば四ツ目結い状に、四つのレモンが実りました。  彼らが、陰になり日向になり…と言うよりも、正に陰をつくって陽射しを調整し、風雨から足下のサナギ... 続きをみる

  • ヒデヨリ、旅立つ。

     さて、予てより当家には4頭の越冬サナギが居り、何故か1頭にだけ名前が付いていた。  その名を"御拾い"といった。  なぜなら、彼は終齢幼虫の時、蛹化するための最適の場所を求め、ベランダの手すりを這い回っていたが、何を勘違いしたのか、外壁の1尺近い厚みがある銀色の金属カバーの上... 続きをみる

  • 壬寅、或いは令和長短。

     “みずのえとら”の年がやって来た。  昔、私が生まれた年と同じ干支である。  なるほど、十二支十干とは、生きているものの時を数えるのに分かりやすい便利な指標である。  短いようで、しかし悠久の暦日を表記するのに、人間の尺で出来ている。    昨年暮れの強風から、揚羽蝶のお... 続きをみる

  • お気に入りの場所

    このところ、物言わぬ小さき者たちに和まされて生きております。 昨日、ここ二日ほどレモンの葉陰に留まってじっとしている、地肌が緑っぽくなったユヴェンチーノ… 今朝、起き抜けに見たら指定席に居りませんで… 別の葉陰で脱皮しておりました。 …そして直近の様子を伺... 続きをみる

  • 二百十日のおちびちゃん

     今年の二百十日は…節分が一日ずれたのでお気づきの方もいらっしゃいましょうが、なんと8月31日だったので、私はひそかに風の又三郎が日本のどこかの小学校に転入しそびれるのではないかと、心配していた。  その懸念は、8月最終週の月曜日からもう新学期を始める、という関東地方一地域のニュース... 続きをみる

  • 疑惑

     蝉しぐれが殊の外こころにしみる令和三年の夏、それにつけてもよくもまあ行方知れずになった我が子の旅立ちにめぐり合えたものだ…能や歌舞伎の「隅田川」(長唄で言えば『賤機帯~しずはたおび』)に申し訳ない…桜川であった有難さよ…と廻り合わせの不思議さに、今朝も物... 続きをみる

  • 二人の碧丸

     今年の旧暦六月六日は盆の7月15日。  午前中、轟然たる雷鳴とともに滝の如き雨に見舞われた。  コロナ禍下とてお盆の墓参も控えて、三日の間、昭和の頃の精霊棚のしつらえをあれこれ想い出していた。  田舎の8月の旧盆では、仏壇とは別に、奥座敷の床の間へ精霊棚を設けて、家紋入りの吊り提灯のほかに、たく... 続きをみる

  • Time to say goodbye

     “ある日のことでございます。お釈迦様は極楽の蓮池のふちを独りでぶらぶらお歩きになっていらっしゃいました…”  …なんて、お盆だものだから、芥川の蜘蛛の糸の書き出しを思い出し乍ら、何とも云えない好い匂いの、咲き初めたばかりの檸檬の花へお水を上げよ... 続きをみる

  • 君去りしのち

     グレーの梅雨空になじむように今年のアブラゼミが鳴き始めたのは昨日のこと。  昼下りのベランダに出て、悄然とレモンの鉢を眺める。ビッグバンドに憧れて、タップを踏みながらクラリネットを吹く寄席芸人を目指していたのは昭和60年ぐらいのことだったか。  習いに通っていた吉祥寺の丸石楽器も今はもうない。サ... 続きをみる

  • 新生

    なんと嬉しいことでしょう‼️ 瑞々しい青々とした葉を繁らせて、食べてくれる幼虫の一匹も居ないのは何と寂しいことだろう…と、徒(あだ)な緑影を嘆いておりました、昨春からの我が檸檬樹。 果実の育ち具合はどんなものかと、朝からベランダに立ち出でてみますれば、むばたまの… 昨日... 続きをみる

  • もっとjaponaisを!〈君影草の植替え〉

     日曜の朝にちらと園芸番組をのぞいてみたら、どうやら百日草の特集のようなのだけれど、主役の名前が私の知ってるのと違う。  カタカナ三文字ぐらいの聴いたことのない名称なので、もう忘れてしまったが、日本語イコール漢字表記の名称があるものはできればそれで表現したほうが、一目瞭然で簡潔ではなかろうか。  ... 続きをみる

  • 雨宿り、風待ち(風葉記のうち)

      ……幼虫の行方は杳として知れない…  雪之丞変化かっ!?と独り突っ込みをする5月末の状況から、はや十日余りがたち、それでも蛹化を目撃・所在を把握しているサナギのうちから気の早いものが羽化し、また旅立ち、日曜日の午後、三頭目の羽化に立ち会えなかった何とな... 続きをみる